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zoom RSS 北の核・ミサイル実験と100分deアーレントを重ねて考えた

<<   作成日時 : 2017/09/19 18:37   >>

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今朝、フェイスブックに書いたものだけど、こっちにも残しておこう。けっこう加筆した。



100分de名著(のテキスト) ハンナ・アーレント「全体主義の起源」にこんなことが書いてあった
平生は政治を他人任せにしている人も、景気が悪化し世界に不穏な空気が広がると、にわかに政治を語るようになります。こうした状況なったとき、何も考えていない大衆の一人一人が、誰かに何とかしてほしいという切迫した感情を抱くようになると危険です。深く考えることをしない大衆が求めるのは、安直な安心材料やわかりやすいイデオロギーのようなものです。それが全体主義的な運動へとつながっていったとアーレントは考察しています。 65p
これはテキストの著者(仲正昌樹)のアーレント理解だが、たぶん、間違ってはいないと思うのだけど、よくわかんない。

著者はこのテキストで【考えない「大衆」】と【考える「市民」】を対比させる。(この部分は英語で考えたほうがわかりやすそう。日本語の「市民」と"citizen"のずれは大きい。

他方で有象無象のマルチチュードが世界を変えるという話もあった。ただ、マルチチュードが世界を変えてドイツでナチズムを招いたということもできるかも、これもよくわからない。



で、上記のアーレントとを今回の北のミサイル・核開発の問題と重ねて考えてみた。

まず、核兵器の所持を例外的に認められている国家があるということが正しいのかどうか、ということが問われなければならない。すべての核兵器がなくならなければならないはずなのに、段階的になくなるはずだった核兵器は逆に精緻化され維持されている。そんな中で、核兵器を持ちたい国家が増える。北朝鮮もその一つだ。持ってる国がなくす努力を続けない限り、NPT体制は論理的な整合性を持ち得ないのではないか。

そして、冷静に客観的に考えれば、現在の北朝鮮のミサイル試験は米国に向けられたものだ。北朝鮮からすれば、米国との圧倒的な力関係の非対称の中での手放せないバーゲニングパワーとして核・ミサイル開発がある。脅迫されているのは自分たちだという意識が強いというのは容易にわかる話だ。

私たちが求めるのは北朝鮮の核開発の停止だけでなく、東北アジアでのすべての核兵器の開発・持ち込み・製造・使用の禁止ではないか。どんな国であれ、核兵器の開発も持ち込みも製造も、そしてもちろん使用も非人道的な行為である、という前提が忘れられているように感じる。

ひとり北朝鮮だけが悪者にされているように思え、それは国会では共産党も含めて挙国一致の意見になってしまっているかのようだ。しかし、禁止されなければならないのはすべての核兵器ではないか、必要なのは、北朝鮮のものだけでなく、米国のものも中国のものもロシアのものも、すべての核兵器をこの地から撤去せよという声ではないか。

挑発しているのは北朝鮮の側だけなのか、ということが冷静に考えられなければならない。あちら側に立った時、別の風景が見えるはずというのは容易に想像できる。

冒頭のアーレントに戻る。「何も考えていない大衆の一人一人」は安倍政府が煽る北朝鮮の脅威という歪んだ現実の捉え方に乗せられていると考えるべきなのか。彼我の軍事力の差を考えると、ほとんどないに等しいと言えなくもない「北の脅威」。それへの冷静な対応を日本社会、日本の大衆のひとりとして、また、ひとりひとりができるようになればいいのではないか。それはいたずらに危機を煽ることではないはずだ。

アーレントは「考えるのをやめたとき、凡庸な悪に囚われる」という。凡庸な悪は北の共和国だけではない。その危機を煽り、軍事産業を肥大化させ、戦争という名目での人権の制限を求める人々がいる。私たちがより考えなければいけない凡庸な悪は後者ではないか。

繰り返し主張しよう。なくさなければならないのは北朝鮮の核だけでなく、すべての核兵器だ。その前提があまりにも忘れ去られているのではないか。北の脅威だけに踊らされるのはやめよう。

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