小山田圭吾氏の問題から考えたインクルーシブ社会への課題(せめぎあう共生)

小山田圭吾氏の問題。

その雑誌インタビューで描かれた壮絶ないじめや傷害行為は許されるものではないでしょう。

同時に、それが『ひどい』と非難することは必要ですが、そこで終わってしまってはダメだと思います。

じゃあ、どうすれば、そんな行為をなくすことが出来るのか?

障害児が同じクラスにいれば、必然的に起きるのか? 障害児だけ分けて、支援校や支援級に行けばそれでいいのか? 

小山田圭吾氏が在学していたのが、共同教育をうたう和光学園だったということが考えるきっかけになりました。


それを考える過程で知りえたのが、長期間にわたって和光大学の教員であり、いまは名誉教授の篠原睦治氏らの『せめぎあう共生』という考え方でした。以下のサイトで教えてもらいました。

「いじめもまた共生のプロセス」との主張とそれに対する批判まとめ
https://4skmsd.hatenablog.jp/entry/2021/08/06/084647

このサイトのタイトルにあるように、確かに篠原さんは「いじめもまた共生のプロセス」と主張しているのですが、ここで考えるべきは『せめぎあう共生』という考えの方だと感じました。

何を「いじめ」と呼ぶか、という議論はとりあえず脇に置きます。もちろん、いじめは否定されるべきですが、根絶はなかなか難しい。大切なのは、それをできるだけ常に大人が見えるようにしておくこと。隠さないこと。エスカレートさせないこと。

また、2000年頃に和光学園の中学から高校に在籍していたという息子さんが語ったという以下が紹介されている文章にも出会いました。

「和光の奴らは、幼稚部・小学部時代から、障害者に優しく親切に仲良く、、といわれてきた。オレは優しく親切にされるばかりで、いつも『有難う」と感謝しお礼を言うべき立場で皆と対等になれない。ここに居たら対等な関係の友達が作れずダメになってしまう」

田中 多賀子さんによる【小山田氏の和光学園時代のいじめ行為とサブカルチャー雑誌インタビューでの自慢談話の件】 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=4087612858027263&id=100003357675897

生存学研究所の田中多賀子さんのページ http://www.arsvi.com/w/tt16.htm


ここに『せめぎあう共生』の大切さが率直に表現されていると感じたのです。そして、ここから感じたのは障害者が過度に傷つけられることなく、しかし、普通に人並みに傷ついたりしながら、ある程度安全に『せめぎあう場所』を形成する大切さがあるのではないか、ということでした。


人と人とのコンフリクトがいじめなのか、喧嘩なのかを決めるのはなかなか難しいと思います。
その見極めに注力するのではなく、コンフリクトを恐れず、それをなくそうとするよりも、それが発生したときにどう表面化させるか、表面化したその事態に対して、おとながどのように介入するか(しないか)、こども同士で解決させるために何ができるのかを考えることが大切なのではないかと思ったのでした。



そして、それは「障害者差別解消」の話にもつながります。

差別解消は目的であるのですが、それは永続革命(あ、例えが古く年代がばれます)のように、終わることのない努力でめざしていくべきものだと思うのです。そこに完成形はありません。

障害者差別とは何か、自分の中に障害者を差別する気持ちはないのか、ともあれ、どうすればそれを減らすことができるのか、そのために自分に何が出来るのかを問い、実際に行動することが必要であり、その動機付けから実践に結びつけることが必要なのではないかと思うのでした。

リーズナブル・アコモデーションを提供することと同時に、せめぎあう関係を恐れないこと、つまり、そのアコモデーション(環境調整)は本当にリーズナブル(正当な理由がある)かどうか、過度な負担に当たるかどうか、それらを率直に話し合えること、そんな関係もまた求められており、その関係性をどのように形成できるのか、形成するために何が必要なのか、そんなことが問われているのではないかと思うのでした。

小山田圭吾氏の問題について、ネットなどで知りえたことは以下でまとめています。
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小山田圭吾氏の問題についてのリンクなど 追記:篠原睦治氏の言説、および田中多賀子さんの考察などについて
https://tu-ta.at.webry.info/202108/article_1.html
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